【ISO9001とは】
ISO9001とは、スイスのジュネーブに本部を置くISO（国際標準化機構）が1987年に制定した品質マネジメント規格のことで、組織が提供する製品やサービスの品質保証体制が国際標準を満たしたシステムであることを提唱するものです。これは、物ではなく、「仕事の流れや信頼と満足のための仕組み」を対象にした規格であるため、業種・業態を問わずあらゆる組織に適用可能。現在では、各種メーカーから金融などの各種サービス業まで、多彩な分野で認証取得が進行しております。因みに認証取得方法は、自社が構築・運営した仕組みを、独立した第三者（審査登録機関）が審査し、規格と合致すれば認証が得られます。

※顧客重視の傾向が強くなっている昨今、お客様の満足度向上を目的にしたISO9001品質マネジメントプロセスモデルが注目を集めています。これは、経営者の責任（PLAN）→資源配分→製品の実現（DO）→測定・分析（CHECK）及び改善（ACT）の一連の流れがPDCAサイクルを確立し、顧客満足を創出するシステムのことです。

【ISO14001とは】
「著しい環境側面を抽出して重点管理する」「法的要求事項の遵守」「目的・目標管理の実施」「継続的改善と汚染の予防」「組織活動の透明化」の５項目を基本理念に環境マネジメント標準化のために生まれた規格、それがISO14001です。地球環境の維持が問題視される現代において、企業の環境に対する取り組みを、世界共通のマネジメントシステムという物差しで測定でき、その結果は社会に公表できる国際規格とあって、現在大きな注目を集めています。

※ISO14001では、構築された環境マネジメントシステム（EMS）がPDCAサイクルになっており、企業活動・製品・サービスの環境負荷低減を継続的に改善するようなシステムであることを要求しているため、ISO9001と関連して経営管理システムのひとつとして考える必要があります。